ロールキャベツ

風が強くて外に出たくないので、家にあるもので何か作ろう。

 

風が強いなんてのは言い訳で、給料日前なので金欠なのだ。

今月は固定資産税やら子ども関係の諸々の出費で、ちょっと引くほど口座から金が消えていったため、節約を心がけている。心がけていても、一歩スーパーに入ってしまえば、いつもの癖でいらんチョコレート買ったり使いもしない新製品の洗剤とか買っちゃうから。外に出ないのが一番。

 

昨日特売だったキャベツ(春キャベツじゃなく普通の)と、玉ねぎ、にんじん、セロリの切れっぱし、冷凍してた豚ひき肉があったので、時間もあることだし、ロールキャベツを作ることにする。

 

私がロールキャベツを作る時は、いつも谷昇シェフのレシピだ。

最初に谷シェフのロールキャベツレシピを知ったのは、今はなき、花まるマーケットのロールキャベツ特集だったと思う。このレシピは、びっくりするほど調味料が少ないかわりに、手間と時間はとてもかかる。こんな調味料の少なさで大丈夫か、と作る度に思うが、毎度大丈夫だ。ちゃんとおいしく出来上がる。ガッツリ煮込むので箸でスッと切れて、キャベツの繊維が全然残っていない。コンソメも何も入れず、ただ水で煮ただけなのに、スープには肉と野菜の旨味が浸み出していて、でもその旨味が、一旦冷ますと再びロールキャベツに戻るので、ロールキャベツ本体もジューシーで美味い。

「谷昇 ロールキャベツ」で検索すればレシピは出てくるので、ご興味のある方はぜひ。

 

ロールキャベツの日は、まだ気力のある午前中から作り始める。午後から作り始めようったって、私の心と身体が全力で拒否する。とにかく面倒なのだ、ロールキャベツは。

野菜みじん切りにして炒めて冷まさなきゃだし、キャベツ1個丸ごと茹でて剥がして氷水に取って水気拭いて破れないようにタネ包んで、なんたって煮込むのに2時間かかる。

もっと簡単、時短なロールキャベツレシピはたくさんあるし、半加工品(あとは煮込むだけの状態)だっておいしいのがあるんだろうが、最初に「ロールキャベツ作ってみよう」と思ったのが谷シェフのレシピで、それが思った以上に自分の口に合って、以来、ソースのアレンジしたりはするけど、基本のロールキャベツは同じ作り方しかしておらず、今さら別のレシピに挑戦する気になれない。そんなにしょっちゅう作るもんでもないから、残念な物が出来たらショックだし。

 

実はロールキャベツって昔は好きじゃなかった。親も、面倒なわりに家族の受けもさほど良くないので、ほとんど作ってなかった気がする。

そんな訳で、この味はおふくろの味でも思い出の料理でもなんでもない。完全に私が大人になってから(しかも結婚後)作った味。

夫も以前はロールキャベツがさほど好きじゃなかったそうだが、このロールキャベツは好んで食べる。たまにリクエストすらしてくる。でもロールキャベツのリクエストは正直迷惑。だって面倒だから。

 

上の子は野菜嫌いなので、後のせでウインナーを入れて、それだけ食べてる。

なんだ、やっぱりおふくろの味にはならないのか。

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一個目はそのまま食べ、あとは溶けるチーズをのせたり、トマトソースをかけたり。

夫は一気に4つ食べます。食い過ぎ。